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3年でかなえた史上初=レフェリーの桑井さん、2度目の大舞台―パリ五輪・ラグビー7人制

2016年8月7日、リオデジャネイロのデオドロ・スタジアムで行われた2016年リオ五輪女子ラグビーセブンズのブラジル対日本戦で、タックルをかわす日本の桑井亜乃(右)。(AFP=時事)
2016年8月7日、リオデジャネイロのデオドロ・スタジアムで行われた2016年リオ五輪女子ラグビーセブンズのブラジル対日本戦で、タックルをかわす日本の桑井亜乃(右)。(AFP=時事)
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25 Jul 2024 05:07:20 GMT9
25 Jul 2024 05:07:20 GMT9

パリ五輪のラグビー7人制で、レフェリーの桑井亜乃さん(34)が笛を吹く。選手として五輪に出場した経験を持つ審判が五輪のピッチを踏むのは、男女を通じ世界のラグビー界史上初だ。

「3年で五輪に出られますか?」。2021年に現役を退く少し前のこと。審判への転身を日本協会に勧められた際、単刀直入に尋ねた。返答は「不可能ではない」。その後に東京五輪のメンバーから落選。「確率が1%でもあるなら、自分の力で100%にしよう」。心の穴を夢でふさいだ。

もともとは陸上の円盤投げで活躍。ただ、中京大時代の授業でラグビーの楽しさを知り、「五輪に出たい。新たな道に進んでみよう」と燃えた。卒業後の12年にラグビーに転向。初めて出場した16年リオデジャネイロ五輪では、日本女子の五輪トライ第1号を決めた。

これだけ実績豊富でも、審判は勝手が違った。ルールを学び直し、選手と接触しそうになることも。協会には英国留学なども直談判した。「抜けた時や切り替えは男子の方が速い」と考え、7人制特有のスピードに慣れるためにリーグワンの埼玉や浦安の練習に混ざって力を養ってきた。

立場を変えて臨む2度目の大舞台。体力的に今回が最後の五輪かもしれないとの覚悟で、「選手がストレスを感じず、力を発揮してくれることが一番」と言う。充実感を覚える瞬間は、選手からの「ありがとう」。それを試合後に聞けた時、全てが報われる。

JIJI Press

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