ドバイ:ヨルダンのアブドゥッラー2世国王は日曜日、ビスリ・ハサウェニー首相の辞表を受理し、新内閣が発足するまで暫定内閣として留まるよう命じたと、王室ハシェミット裁判所が日曜日に発表した。
ヨルダンの国王はジャアファル・ハッサン氏を首相に任命した。
ハサン氏は、広く尊敬を集めるテクノクラートであり、ヨルダンの元計画大臣である。マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大学で学んだ。また、アブドゥラー国王の事務所の責任者でもある。
ベテラン外交官で元宮内顧問のアル=カサウネ氏の後任となる。同氏は、アブドゥラー2世国王の治世で最も長く首相を務めた人物とされている。
カサウネ氏(55)は2020年10月以来、政府を率いていた。
彼は、議会選挙でイスラム教系野党が躍進したことを受け、アブドゥラー2世国王に日曜日に辞表を提出した。
先週の議会選挙では、ガザ地区での戦争に対する怒りもあって、イスラム教政党が最大勢力となった。
同国の主要イスラム教政党であるイスラム行動戦線は、火曜日の投票で138議席中31議席を獲得し、第1党となった。
イスラム行動戦線はヨルダンにおけるムスリム同胞団の政治部門であり、今回の結果により、イスラム主義勢力は1989年以来最大の議席を獲得した。
憲法の慣例に従い、通常、議会選挙の後には内閣が総辞職する。
ヨルダンの議会は二院制である。選挙で選出された議会のほかに、国王が任命する69名の議員で構成される上院がある。