

東京: サウジアラビア国立管弦楽団と共に来日中のポール・パシフィコ・サウジ音楽委員会CEOは、音楽について「異なる文化の架け橋であり、誇りある国、活気ある社会、多様な経済の象徴でもあることから、『ビジョン2030』が掲げる3つの柱に沿った重要な役割を果たしています」と語った。
パシフィコ氏はアラブニュース・ジャパンの取材に対し、今回のサウジ国立管弦楽団の東京公演は、「言葉を通じたコミュニケーションの機会を与え、互いの文化を理解し、真に調和の経験を共有することを可能にする」のであり、だからこそ「オーケストラの初来日は特別」だと述べた。
東京ではサウジのマエストロ・リーブ・アーメド氏指揮による伝統音楽や、日本の「雅楽」が演奏される。
「世界有数の文化都市で最も権威ある舞台の一つである東京オペラシティにおいて、サウジの文化や本物のサウジ音楽、伝統的な日本の音楽・雅楽を披露いたします。両国の演奏家たちの卓越したフュージョンが協業して何かをすることは、比類ない素晴らしいことです」
「サウジ国立管弦楽団・合唱団はその美しい文化の深さ、豊かさ、独自性を伝統的、現代的に構築し、サウジの音楽風景を発展させる先駆者となっています」
パシフィコ氏は、雅楽奏者と舞台を共有でき光栄だと述べた。「雅楽との共演により、私たちの文化間の相違と類似性、伝統と革新、音楽への理解、公的な場での形式的な感覚、しかしながら私的な場での温かさや楽しさの感覚なども表現できました」
パシフィコ氏は金曜日の公演が一度限りではなく、今回共演する「日本の友人である東京音楽大学」との豊かで長年にわたるコラボレーションの礎となることを願っている。
「サウジの演奏家がブルーノートやビルボード・ライブ、コットンクラブなどの東京のステージをはじめ、サマーソニック、フジロックのようなフェスティバルで演奏するようになることを願っています。同様に日本の演奏家がリヤドやサウジ全土で演奏する姿も、もっと見たいと思っています。サウジにはお伝えしたい非常にエキサイティングな物語があるのです」