アラブニュース・ジャパン

東京：駐日カタール大使館は12月12日、建国記念レセプションを開催し、ジャベル・ジャララ・アルマッリ大使はカタールの歴史と日本との強い関係を祝した。

大使は、「国家の創設者であるシェイク・ジャシム・ビン・ムハンマド・アルサーニー首長の指導の下、1878年に単一の結束力ある、独立した統一国家となった」と振り返った。

アルマッリ大使はより真剣な口調で聴衆に対し、ガザとその周辺で起きている恐ろしい戦争に言及した。「私たちの地域は、世界全体の安全と安定を脅かす極めて危険な出来事を目の当たりにしている。ガザは今なお、前例のない人道的災害に苦しんでいる。カタールは地域の安定と繁栄に向け、国際法や国際的な正当性的決議、1967年の国境に基づいた、二国家解決のビジョンに沿うパレスチナ問題での公正かつ永続的な平和の達成のみが唯一の道だと確信している」

大使はパレスチナへの支援と二国家解決への日本のコミットメントに謝意を表した。加えて、カタールと日本の長きにわたる関係を次のように称賛した。「カタールは協力と共通の利益、相互尊重に基づき、半世紀以上にわたり発展してきた日本との戦略的パートナーシップを喜び、誇りに思っている。両国間の商業や経済、投資による利益は、両国関係の中枢を形成し、戦略的パートナーシップのレベルへと引き上げるのに貢献している」

アルマッリ大使は、日本企業によるインフラやエネルギー事業への貢献に感謝を述べた一方、日本に安定的かつ十分なエネルギーを供給するカタールの取組みを改めて強調した。

日本への支援として、カタールの成果と将来のビジョンを強調するパビリオンを備えた2025年大阪・関西万博への参加も挙げられる。

大使は、「われわれは、両国間の既存の戦略的パートナーシップの枠組みの中で、共通の志を達成するために、日本の友人やパートナーと緊密に協力し続ける決意だ」と述べた。

「カタールはさらに明るく、繁栄し、発展した未来に向かって着実に進んでいる。経済、社会、インフラのあらゆる面で我が国が目にする発展、安定、安全保障、そして大きな復興は、忠実な息子たちと寛大な人々の忍耐により未来の扉を叩くことが可能となったのであり、成功体験に向けた顕著な飛躍を続けている」

レセプションには松本尚外務大臣政務官をはじめ、日本政府関係者、議員や各省、マスコミ、外交官などが参加した。松本政務官は祝賀会への出席は「大変光栄」として、日本政府を代表して大使とカタール国民を祝福した。また、2011年の東日本大震災後のカタールからの支援に謝意を述べたほか、「幅広い分野における協力の急速な拡大・深化をうれしく思う。日本は戦略的パートナーであるカタールとの協力をさらに深めていきたい」と語った。

松本政務官は、日本航空が今年初め、日本の航空会社初の中東直行便となる羽田空港・ドーハ間の毎日の運航サービスを開始したことや、カタール国民のビザ制限が緩和されたことに言及した。

レセプションの催しでは、日本発直行便のカタール航空ビジネスクラスのチケットを参加した日本人ビジネスマンが獲得した。