
ドバイ:日本政府観光局(JNTO)ドバイ事務所の小林 大祐所長によると、日本に対するアラブ世界、特に湾岸地域からの観光客の関心が急上昇しているという。
アラビアン・トラベル・マーケット2025の期間中、アラブニュース・ジャパンのインタビューに応じた小林氏は、日本への関心は常にアラブ地域に存在していたが、新型コロナ後の時代には「劇的な」変化が見られたと語った。
「パンデミック以前は、この地域の多くの人々が『いつか日本に行ってみたい』と言っていました。UAE、サウジアラビア、そしてGCCから実際に訪れる人が増えています」
小林氏は、日本の深い伝統と絶え間ない改革が融合した魅力が高まっているのだと分析した。
「中東からの旅行者は常に何か新しいものを求めており、日本は古くからの文化であれ、新しい地域特有の体験であれ、それを提供しています。日本には47の都道府県があり、それぞれにユニークな魅力があります。だから、何度訪れても違った発見があるのです」と同氏は語った。
東京、京都、大阪のような観光地は依然として人気だが、JNTOは、夏は涼しく、冬は世界有数のスキーが楽しめる北の北海道のような、あまり知られていない地域にますますスポットを当てていると小林氏は言う。
「北海道は、特に夏には隠れた宝石です。湾岸地域の人々は、緑豊かな風景、快適な気候、アウトドア・アクティビティを楽しむことができます」
小林氏はまた、2020年のドバイ万博と2025年の大阪万博が、地域の観光関係を促進する上で影響力を増していることにも言及した。「GCC諸国はすべて2025年万博に参加する予定です。サウジアラビアとUAEは世界的な博覧会で重要な役割を果たしており、このような経験を共有することで、双方向の旅行への関心が高まっています」
サウジアラビアからの観光について小林氏は、最近リヤドにJNTOの事務所が開設されたことや、リヤド航空が日本への直行便を就航する予定であるなど、現在進行中の動きが、さらなる関与に向けた「勢い」を生み出していると述べた。
JNTOの今後の目標は、ゴールデンルート(東京-大阪-京都)以外のルートにもリピーターを誘致し、つながりを深めることだという。
「次のステージは、旅行者に新しいエリアや特別な体験を発見してもらい、永遠の思い出を作ってもらうことです。それが私たちのスローガンである『日本。エンドレス・ディスカバリー』です」と同氏は締めくくった。