
日本代表キャップ数98を記録し、2015年のワールドカップの「ブライトンの奇跡」でスプリングボクスを破った日本のロック、大野均選手が、月曜、引退を表明した。
42才の大野選手にとっては2016年にBRAVE BLOSSOMSの一員として闘い21対16で敗れたスコットランド戦が最後の試合となった。苦闘の末キャップ数100に2キャップ届かなかった。
大野選手はホームで開催された2019年ラグビーワールドカップでベスト8となった歴史的場面には登場しなかった。日本チームのエンジンルームにはベテランのルーク・トムソン選手とジェームス・ムーア選手が起用された。
37才で日本代表の最年長としてフィールドに立ったのが最後のキャップとなった。当時のコーチ、エディー・ジョーンズは「素晴らしい成績だ」と賞賛し、彼の長いキャリアはたぐいまれなスキルによるものだと話した。
「大野は桁外れにタフな選手だ。それが彼を起用した理由だ。」とジョーンズコーチは当時話していた。
「強い子にしたいなら、酪農場で育て、毎朝新聞を配達させて、夜にはビールを10本飲ませるといいよ。」とジョーンズコーチは笑い話にコメントしていた。
大野選手は2004年の韓国戦でキャリアをスタートしたが、最高潮だったのは、スポーツ史上最大の波乱と言って間違いない2015年ワールドカップで、日本代表として南アフリカと戦い34対32で勝利した時だったに違いない。
身長6フィート4インチ(195cm)はロックとしては低い方だが、大野選手は国際試合では通算13トライを決めた。だが、トップティアの相手に対しては一度もなかった。また、大野選手は日本代表のキャプテンを7回務めた。
クラブ戦では、スーパーラグビーに日本から参戦するサンウルブズでプレーしたほか、2001年から東芝ブレイブルーパスで長きに渡り活躍した。
福島県出身の大野選手は高校大学では野球選手だったが、18才の時にラグビーチームに誘われラグビーに転向した。
AFP