
モントリオール:4度のグランドスラム優勝経験を持つ大坂なおみ選手と、カナダのティーンエイジャーの注目選手ヴィクトリア・ムボコ選手が、水曜日にモントリオールで開催されたWTAカナダオープンで、粘り強い準決勝勝利を収め、決勝戦進出を決めた。
2021年オーストラリアオープン以来のツアーレベルでの初タイトルを目指す日本の大坂は、第2セットのタイブレークで2つのセットポイントを凌ぎ、デンマークのクララ・タウソンを6-2、7-6(9/7)で破った。タウソンは、ウィンブルドンチャンピオンのイガ・シエテクとオーストラリアオープン優勝者のマディソン・キーズを破ってこの試合に臨んでいた。
ムボコは、元ウィンブルドンチャンピオンのエレナ・リバキナを1-6、7-5、7-6(7/4)の接戦で破り、マッチポイントを凌いだ。
18歳のワイルドカード選手は、観客のエネルギーを吸収し、3セット目で転倒して右腕を痛めた後も、熱狂的なサポーターの応援に支えられて試合を乗り切った。
4回戦で第1シードのフランス・オープン優勝者ココ・ガウフを破ったムボコは、その怪我に屈しなかった。
第3セットで早期にブレークを許したものの、フォアハンドを駆使して静かに引き下がることを拒否し、10ゲーム目でリバキナをブレークしてセットをタイに持ち込んだ。
不運なダブルフォルトが2度続き、9番シードのリュバキナが6-5のリードを奪ったが、カザフスタンの9番シードは次のゲームでラブゲームでブレークされ、タイブレークのドラマが展開された。
「あの転倒後、気分は最悪だったが、冷静さを保ち、適切なタイミングで我慢できたことは嬉しかった」と、決定戦最後の3ポイントを制した「ストレスフル」な試合を振り返ったムボコは語った。
「何だって起こり得る」と、疲労困憊したムボコは、観客の歓声が降り注ぐ中、笑顔で語った。
「残念ながら転倒してしまったが、皆が私を支え、後押ししてくれた」
ムボコはシーズン開始時、ランキング300位圏外だったが、下位レベルの大会で粘り強く戦い、今週までに85位まで順位を上げた。
彼女は、2024年に1年以上の休養から復帰後、一貫性を欠くプレーが続く元世界ランキング1位の大坂との試合結果に関わらず、トップ40入りが確実となっている。
大坂は今週、コーチ陣の刷新を経て再活性化し、タウソンとの第1セットを圧倒した。
しかし、タウソンは第2セットで2度ブレークバックに成功し、タイブレークに持ち込んだ。6-4のリードを奪った後、試合を振り出しに戻すチャンスもあった。
セットポイントを活かせなかったデンマークの選手は、1つのマッチポイントを凌いで7-7に追いついたが、大坂が次の2ポイントを連取して勝利を確定し、2022年のマイアミ以来、WTA1000レベル大会での初決勝進出を果たした。
「本当に幸せだ」と、今週のランキング49位でスタートした大坂は語った。「初めてのハードコート決勝に戻れて興奮している」
今週のパフォーマンスにより、今月末のUSオープンでシード権を獲得する見込みとなった大坂は、若き日のインタビューで日本のスターを崇拝していると語った選手との厳しい試合に備えていた。
「今日の試合は私たちの前の試合だったので観戦した。彼女が冷静さを保っていたのは本当に印象的だった」と大坂は語り、ムボコがマッチポイントから逆転したことは「18歳としては本当に印象的だった」と付け加えた。
AFP