ドバイ、クラレト・モンソラーテ

1993年に開業したMinato（湊）は、ドバイに「teppanyaki」（鉄板焼き）を初めて紹介した日本食レストランである。

オープンから30年近く経った今も、顧客の目の前で調理されるMinatoのteppanyakiは、グルメ愛好家を魅了し続けている。

一部の国では「hibachi」（火鉢）とも呼ばれるteppanyakiは、鉄のプレートを使用して調理を行う、第二次世界大戦後に発達した日本料理である。

「teppanyaki」という言葉は、調理に用いられる金属板であるteppan（鉄板）と、炙り焼き、直火焼き、炒め等を意味するyaki（焼き）という言葉を合わせた用語だ。

teppanyakiの紹介に関しては、こちらの動画で、シェフのムハンマド・エルセイドが、Minatoの顧客を魅了している、鉄板での巧みな技術を見ることができる。

Minatoはラディソン ブル ホテル デイラ クリーク内にある。温かみのある内装の空間に歩み入れば、そこはシンプルな伝統的装飾の、居心地の良い魅力的な雰囲気に満ちた空間だ。

今回訪れたのは平日だったのだが、テーブルはすべて多彩な国籍の顧客からの予約で満杯であった。

Minatoのスタッフはとても丁寧で、常に快く顧客にサービスする様子だったが、ベン・スアレス・イポリト料飲部アシスタントマネージャーは、控えめさを保って私がくつろげるよう気を使ってくれているのが分かった。

Minatoでは3つのタイプの料理を楽しむことができる。

多彩なアラカルトメニューは、当地でもよく知られているたこ焼き、枝豆、焼き鳥などの前菜をフィーチャーし、メインコースには巻き寿司、刺身盛り合わせなどを用意。有名な麺類のメニューでは焼きそばや味噌ラーメンなどが人気となっている。

鉄板焼きのエリアとは別に、Minatoには伝統的な日本風の畳のダイニングルーム2部屋と、15人までの小グループが余裕を持ってくつろげる「Sato」という名の別のプライベートエリアがある。

Minatoの営業時間は毎日午後6時から午後11時までで、週末（金曜日と土曜日）にはお昼12時から午後4時までのランチ営業も行っている。

「当店にいらっしゃるお客様は国籍もさまざまです」と前出のイポリト料飲部アシスタントマネージャーは語っている。

「さまざまな国籍のお客様の中でも、最も多いのは、GCC（湾岸協力会議）諸国からのアラブ人のお客様と、アジアのビジネスマン層、特に中国、台湾、フィリピン、日本からお客様です」とイポリト氏は付け加えた。

「鉄板焼きならではのライブクッキングがお好きなアラブ首長国連邦からのご家族連れのお客様にも頻繁にご来店いただいています。Minatoは、アラブ人の鉄板焼きシェフ（ムハンマド・エルセイド氏）がいる数少ないhibachiレストランの1つですので。」

Minatoの細かいこだわりを説明して、イポリト氏は「ほとんどのスパイスは日本から輸入しており、生鮮食材はドバイ市が承認したサプライヤーを通じてのみ、持続可能な方法で調達しています」と話している。

Minatoは、新型コロナ対策とされている手順をすべて厳守しており、家族との落ち着いた素敵なディナーに理想的なレストランとなっている。

Minatoでは3つのタイプの料理を楽しむことができる。