
ワシントン:3日に行われたオーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権の最終日で梶谷翼がエミリア・ミリアッチョとのプレーオフを制し、優勝を果たした。この選手権が行われた、ジョージア州にあるゴルフクラブは、マスターズを開催する準備をしていた。
17歳の梶谷はプレーオフ1ホール目で1メートル半のパーパットを沈め、今回が2回目の開催だった女子アマチュア選手権を制した。
最終ラウンドを梶谷は72、米国のミリアッチョは70で回り、両者ともに通算1オーバーで終えた。
彼女らはプレーオフを同じ18番で迎え、両者ともにフェアウエーにたどり着いた。ウェイクフォレスト大学でゴルフをしている21歳のミリアッチョは、アプローチをグリーン横のバンカーの右に落とし、3打目をバンカーに入れた。
一方、梶谷はアプローチショットをグリーンの右後方に打ち、バーディーパットでは微妙な距離を残し、難しいパーパットが残った。
梶谷は、ジョージア州の名門クラブで開催された大会で優勝した気分について「言葉では表せない」と涙を流しながら語った。
「日本のプロトーナメントや米国のビッグトーナメントには何度か出場したことがありますが、このトーナメントとは比べ物になりません」と彼女は話した。
梶谷は、残り2ホールの時点で2打差のリードを築いており、主導権を握っているように見えた。
しかし17番でダブルボギーをたたき、先にホールアウトしていたミリアッチョは1オーバー。プレーオフに持ち込むには、梶谷は最終ホールでパーを取らなければならなかった。
彼女はティーショットをフェアウエー脇のバンカーに打ち込んだが、レイアップしてパーセーブに成功した。
3位タイは Pauline Roussin-Bouchard、Rachel Heck、Emma Spitz、Karen Fredgaard、そして第2ラウンドで1位だったIngrid LindbladとRose Zhangの6人。梶谷、ミリアッチョとは1打差だった。
アマチュア世界ランキングで26位につける梶谷は、最終ラウンドを5位タイからスタートした。
序盤の4番パー3でボギーをたたきながらも、8番、14番、15番でバーディーを奪ったが、17番では失敗した。
キャディのチャド・ラムズバックさんに励まされ、最終ホールをパーで終えてミリアッチョと並んだ後、最後の3組が終えるのを待ち、プレーオフに臨んだ。
「正直なところ、私がここに来たとき、自分が勝つとは思っていませんでした。ですが、日々、自信を持ってプレーでき、トーナメントを勝つことができました」と梶谷は話した。
世界ランキング15位のアマチュアであるミリアッチョは、今日のプレーに満足していたが、プレーオフでの敗北は辛いものだった。
「ボギーにしてパーに負けるのは厳しいです。バーディーだったら、できる限りのことはした、という感じですが」と彼女は話した。
「もっといいショットを打ちたかった。クラブの感触もよかったし、フェアウエーに入れたのもうれしかったですが、うまくいきませんでした」
AFP