

アミン・アッバス
アブダビ:アラブ首長国連邦で柔道コーチを仕事とする芦田弘毅氏は、柔道に対する情熱をアスリートたちと共有しながら、複数の国で柔道の指導を行ってきた。
芦田氏は、子供の頃からスポーツに興味があり、この武道のファンであった父親と一緒に大会を観戦していたと、アラブニュース・ジャパンに語った。
「見れば見るほど、柔道が好きになりました。特に2004年のアテネオリンピックは、私に影響を与えました」と同氏は話した。
「オリンピックに出場した野村忠宏さんと井上康生さんはとてもかっこよくて、その戦いを見て彼らのようになりたいと思い、柔道を始めました」と付け加えた。
芦田氏は8歳の時に柔道を始めた。最初の道場は地元の警察署にあり、週2回そこで練習を行った。
この柔道コーチは、以前からずっと海外に住むことに関心があり、ウズベキスタンに移って、アスリートがこの武道を学び、練習する手助けをすることを考えた。そして、現地に移り住んで1年半を過ごした。
「しかし、ウズベキスタンに行く前には、私自身海外に住んだことがなかったですし、日本とウズベキスタンの言語や文化も違い、現地で仕事をする自信もなかったので、果たして行くべきかどうか悩みました。最終的には、ウズベキスタンに行って働くことにしました。ウズベキスタンでの思い出を振り返ると、大変な苦労もありましたが、日本とはかけ離れた新しい文化を楽しみ、学ぶことができました。これらの経験が、UAEでの私の現在のキャリアにつながっています」と、芦田氏はアラブニュース・ジャパンに語った。
アラブ首長国連邦では、芦田氏は首都アブダビで働いているが、新型コロナウイルスのパンデミックにより、柔道選手は急速に減少した。
「アブダビで柔道選手の数を再び増やすことも、私にとっての重要な仕事です。さらに、私は代表チームのコーチなので、国内の選手とともに国際大会に出向いて競います。もちろん、柔道のレベルを上げ、国際大会で勝利するために、トレーニング合宿を行うこともあります」と同氏は付け加えた。
芦田氏は、近い将来のプロジェクトについて、次のように述べている。「アラブ首長国連邦で柔道選手の数を増やすことは重要です。特にこの国の文化的背景もあり、柔道選手のほとんどは男性なので、女性柔道選手の数を増やすとともに、将来的には、ID(知的障害者)柔道を広めたいと思っています。」