アラブニュース
リヤド:リヤドを拠点とし、地域の代表的な英語の日刊紙であるアラブニュースは、サウジアラビアの新聞として初めてクリスマス特別版を発行した。
「もちろん、こういったことはすでに世界のほとんどの国で行われていますが、サウジアラビア王国では初めてのことであり、『遅れても来ないよりはまし』という古い諺を思い出していただきたい」と、ファイサル・J・アッバス編集長は記している。
さらに、「実際、この象徴的なクリスマス版は、単純なアイデアではあるが、明らかにより大きな宗教的寛容と共存の新時代をもたらした我々のリーダーシップの下でサウジアラビアが経験してきた目覚しい改革がなければ、実現しなかったことです」と付け加え、この特別付録を毎年恒例にすると述べた。
また、この特別版では、クリスマスの精神がサウジアラビアの広範な社会変革の中でどのように具現化されているかをさまざまな方法で考察している。特集では、過去にクリスマスがどのように排斥され、密かに祝われていたのか、そして現在ではこの祝祭がどのように容認され尊重されているのかを、詳しく紹介している(すべてこちら:https://www.arabnews.com/Xmas2022に掲載)
「最高のクリスマス料理をどこで注文するか」や「サウジアラビアのシェフがお届けするアラブ風クリスマス・ターキー」といった見出しは、このクリスマス特集のほんの一部だ。
その他にも、危機に瀕したレバノンでクリスマスを祝う様子や、イスラエルの極右新政権誕生を控えたベツレヘムのパレスチナ人がクリスマスをひっそりと祝っている様子など、さまざまな特集が組まれている。
サウジアラビアではクリスマスは公式には祝われていないが、カフェでクリスマスのディナーやブランチが提供されたり、ホテルで駐在員の家庭向けにケータリングが提供されたりしている。
クリスマスの精神は、目新しいそれをテーマにした飲み物や商品を介して、サウジアラビアのいたるところで感じられる。
火曜日、リヤドのアラブニュース本社で、アラブニュース編集長のファイサル・J・アッバス氏と編集長補佐のヌール・ヌガリ氏と一緒にいる、反ユダヤ主義監視・撲滅担当米国特使デボラ・リップシュタット氏。(AN写真:サード・アロネジ氏)
アラブニュースはこれまでにも、ユダヤ教の祝日を祝ったり、地域の宗教的マイノリティに光を当てる「マイノリティ・リポート」シリーズを立ち上げたり、サウジアラビアを含めたあらゆる地域の憎悪の伝道師を追跡することにチーム全体で取り組んだりしてきた。