アミン・アッバス

ドバイ：バンコクで開催された第7回柔術アジア選手権でアラブ首長国連邦（UAE）が優勝した。3 年連続の優勝で大陸における同国の優位性を改めて示した。ムバダラ・インベストメント・カンパニーがスポンサーを務めるUAE代表チームは大会を通して活躍、その高い技術力を発揮して金7個、銀5個、銅4個の合計16個のメダルを獲得した。

フィリピン代表チームは金メダル４個、銅メダル２個を獲得して２位、また韓国代表チームは金メダル１個、銀メダル３個、銅メダル４個を獲得して３位となった。

UAEは、チームとしての大会初日である6日に7個のメダルを獲得してその強さを示し、ディフェンディングチャンピオンが連覇に向けて着実なスタートを切った。テヤブ・アル・ヌアイミ選手（56kg級）、モハメド・アル・スワイディ選手（69kg級）、ファイサル・アル・キトビ選手（85kg級）が初日にチームのために金メダルを獲得。加えてオマール・アル・スワイディ選手（56kg級）、マルワ・アル・ホサニ選手（70kg級）、サイード・アル・クバイシ選手（85kg級）が銀メダルを獲得、バルキース・アブドゥルカリーム選手は48 kg級で銅メダルを獲得した。

オマール・アル・ファドリ選手は6日、全UAE成人の部62 kg級決勝で金メダルを獲得し、チームのために素晴らしいスタートを切った。またカーリド・アル・シェッヒ選手は銀メダルを獲得した。その後すぐに45 kg級でハムダ・アル・シュケイリ選手が金メダル、アイシャ・アル・シャムシ選手が銀メダルを獲得し、彼らに続き表彰台に上った。

シャマ・アル・カルバニ選手はインドネシアのイルマ・イェニ・メガワティ選手を破り、63 kg 級で昨年獲得した金メダルを守った。また94kg級でアブドゥラ・アル・クバイシ選手が 金メダル、同胞のハザエア・ファルハン選手が銅メダルを獲得し、これに続いた。さらにUAEのマフディ・アル・アウラキ選手がチームに銅メダル（77kg級）を追加し、代表選手たちの強さを一層際立たせた。

UAE柔術連盟会長、アジア柔術連盟会長、国際柔術連盟上級副会長を兼任するアブデル・モネイム・アル・ハシェミ氏は、このチームの素晴らしい活躍を称えた。「UAEの賢明な指導者たちは同国のスポーツとアスリートに対し無限のサポートを提供している。この指導者たちに選手権での勝利を捧げたい」。彼はこう述べた。

在タイ王国のUAE大使オバイド・サイード・ダヘリ氏もまた、彼らの歴史的偉業を祝福した。アル・ダヘリ大使は、競技中マットに向かう代表選手たちを見て彼らを激励した。

UAE柔術連盟とアジア柔術連盟で事務局長を務めるファハド・アリ・アル・シャムシ氏が次のように述べた。「チームは正しい方向に向かっており、彼らのパフォーマンスレベルは著しく向上している。アジア選手権での成果は、今後モンゴルで開催される世界選手権や中国で開催されるアジア競技大会に向け、チームの準備が整っていることを示す良い指標だ」

UAEJJFの技術部門ディレクター、ムバラク・アル・メンハリ氏は次のように述べた。「このような結果が達成できたのは偶然ではない。チームは大変な努力を重ねてきており、勝利は必然的なものだ。コーチ陣と選手たちとの間にはチームワークがあり、それが良いパフォーマンスに繋がる。素晴らしい結果を残した皆さんにお祝いを言いたい」

「アジア選手権でついに金メダルを手にすることができて本当に嬉しい」。94kg級で韓国のキム・ヒドン選手を破って金メダルを獲得したアブドゥラ・アル・クバイシ選手はこう語った。

「この道のりは平たんではなかったが、私たちは懸命に努力し、今ここにいる。国を代表して国際大会でメダルを獲得することほど素晴らしいことはない。UAEJJFの関係者の皆さん、コーチ陣、技術スタッフ、私たちの旅を支えてくれた全ての人たちに感謝の意を表したい。私たちは今後もこのような成功を重ねられるのではないかと期待している」

また、シャマ・アル・カルバニ選手は、前回の選手権で獲得したメダルを維持できたことに感謝していると述べた。「ありがたいことに、バーレーンで開催された第6回アジア選手権で獲得した金メダルを維持することができた。全体的に、今回の選手権は厳しい挑戦であり、より強い相手と対戦していた可能性もあるが、UAEチームの回復力と自信を損なうものは何もない。チームとして、私たちは連勝を続けたいという気持ちが強くなっている」