
【ダニーデン(ニュージーランド)時事】オーストラリアとニュージーランドが共催するサッカーの女子ワールドカップ(W杯)は26日、各地で1次リーグ第2戦の3試合が行われ、C 組の日本(なでしこジャパン)はコスタリカを2―0で下し、4大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。2連勝で勝ち点6とし、同組2位以内が確定。31日の同リーグ最終戦で、首位通過を懸けてスペインと対戦する。
初戦のザンビア戦から先発メンバーを4人入れ替えた日本は、前半に2ゴール。
初スタメンの猶本(三菱重工浦和)が先制点を挙げ、直後に19歳の藤野(日テレ・東京V)が2点目を奪った。なでしこの10代選手がW杯で得点するのは初めて。国際連盟(FIFA)ランキングは日本が11位、コスタリカは36位。
スペインはザンビアに5―0で快勝し、同じ勝ち点6の日本を得失点差で上回りC組1位。B組はカナダとアイルランドの顔合わせ。
田中美南が猶本にボールを渡すと、猶本はドリブルでコスタリカのDFをかわし、25分には飛び出してきたGKダニエラ・ソレーラにゴールを決めた。藤野はさらに、角度のないところからゴール左隅にボールを流し込んだ。コスタリカのディフェンダー、マリア・パウラ・エリソンドとマリアナ・ベナビデスは、藤野のゴールを止められなかった。日本は試合開始早々、ソレーラのセーブのリバウンドからゴールに迫った。宮澤ひなたは、日本のチームメイトである藤野あおばともつれ、シュートを外した。
コスタリカ代表のMFラケル・”ロッキー”・ロドリゲスは、後半途中まで出場しなかった。彼女は、前回のスペイン戦に怪我の影響で出場しなかった。
ソレーラは後半途中、肩で頭を打たれて倒れたが、試合には残った。
日本が勝利したことで、日本史上4度目のノックアウトステージ出場が目前に迫った。スペインがザンビアを破れば、スペインも日本もラウンド16に進出し、月曜日の直接対決でグループ勝者が決まる。
コスタリカは敗退が決まった。
日本はウェリントンでスペインと対戦。また月曜日には、コスタリカがハミルトンに移動し、ザンビアと対戦する。
AP