
東京:上川陽子外相は火曜日、アラブニュース・ジャパンとのインタビューで、日本の中東政策は3つの主要原則に基づいていると述べた。
「先月、カイロで第3回日・アラブ政治対話を行った。中東地域との協力に向けた政策として、まず何より、長期的かつ多様な形での経済関係の強化、第2に和平交渉、第3には法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化が挙げられる」
「これら『3本柱』が策定されており、引き続き取り組んでまいりたい。そして日本と中東地域との協力を広範囲にわたって促進したい」
在京のアラブ諸国大使との昼食会に先立ち、上川氏は中東地域の「可能性」を強調し、かつ中東地域および日本の経済、安全保障、社会問題に影響を及ぼす政治の諸問題の解決に資する対話を進めていきたいと語った。
「日本は原油輸入の90%を中東に依存しており、中東の平和と安全は日本のエネルギー安全保障にとって極めて重要だ」と上川氏は述べた。「現在、シリアとイエメンには深刻な人権状況がある。イスラエルとパレスチナの間にも緊張があり、イランには核開発問題と、さまざまな懸念が続いている」
上川氏はイスラエルとパレスチナの状況について、日本は細心の注意を払っているとして、「双方が一方的な行動を取らないことが重要だ。両国が平和的かつ安全に共存できるよう、日本は二国家解決を支援し、平和と繁栄の回廊構想による独自のイニシアチブを通じて、関係者間の信頼醸成に貢献したいと考えている」と述べた。