

リヤド:高級で人気の高い日本のクッキーブランド「ヨックモック」が11月6日、サウジアラビア初の店舗をヴィア・リヤドのヴィア・メルカートにオープンした。
バター風味の薄いサブレクッキーと特徴的なシガーロールで知られるヨックモックは、1969年に藤縄則一氏によって創業された。
同氏はスウェーデン北部を訪れた際、ヨックモックという小さな町からこれらのクッキーのインスピレーションを得た。この町に住む先住民サーミ族の強い共同体意識とホスピタリティーに影響された同氏は、彼らの故郷の名前を日本風にアレンジしてクッキーの名前にした。
岩井文男・駐サウジアラビア日本大使、ヨックモックの藤縄武士CEO、日本のインフルエンサーであるシャムス・カマル(鷹鳥屋明)氏が、新店舗のオープニングセレモニーに出席した。
ヨックモックは既にUAEとバーレーンに支店を開設している。藤縄CEOは、サウジアラビアの市場は 「中東最大」だと述べた。
「ずっとサウジアラビアに来たいと思っていましたが、今日ついにリヤドに店を開くことができました」と彼は説明した。
また、「サウジの皆様には、私どもの商品を贈り物として使っていただきたいと思っています。そして、私どもの商品が人と人とをつなぐことを願っています」として、ラマダンとイードの期間中に同社の商品を利用してほしいと語った。
日本の岩井大使は、リヤドでヨックモックの開店に立ち会えたことに喜びを表したうえで、サウジと日本の両方の文化を十分に学ぶことで両国がより親密になると説明した。
「食事は知るべき最も重要な側面の一つです。私はこの国に2年8ヶ月滞在し、全13州を訪れましたが、いつもサウジ料理を満喫しています。親愛なるサウジの友人たちにも同じことが言えるはずです。ヨックモックはその一例です」と同大使は語った。「素晴らしい発展だと思います。日本でもサウジ料理を食べられる機会がもっと増えていくことを願っています]
ヨックモックのサウジアラビア進出は、イベント会社セラがUAEのインデックス・トレーディングと協力して実現させた。
セラのコンセプト創造・開発担当副社長であるマシュー・ローソン氏は、リヤドにとって「ウエディングパーティーや金曜日のブランチに持っていける、強力で認知度の高いブランドがまた一つ増えた」ことはエキサイティングなことだと語った。
同氏は、ヨックモックのドバイ支店と新しいリヤド支店との違いについて、一部の商品は、例えばサウジ建国記念日向けなど、国内市場向けに特別にカスタマイズされると話した。
シャムス・カマル氏は、贈り物をすることの意義、特に日本のヨックモックに関するそれついて説明した。
「多くの日本人は、ヨックモックを日本のお土産として中東に持ってきます。しかし今や、サウジの人々はヨックモックのお店で買うことができるようになりました」と同氏は語った。「日本人にとっては名誉で嬉しいことです」
同氏によると、サウジアラビアでは経済が急速に拡大しているおかげで、他にも多くの日本のブランドが人気を博しているという。