
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:国際的に承認されているイエメン政府は、燃料運搬船を攻撃するというフーシ派の脅迫を非難しており、フーシ派が民間インフラや電力源に損害を与えるのを阻止する国際的な行動を求めている。
イエメンのアハメド・アワド・ビン・ムバラク外相は「(この脅迫は)犯罪活動、テロ活動だ」と述べ、「イランが支援するフーシ派は、民間施設への攻撃を禁止している国際協定を尊重していない」と付け加えた。
「こういう脅迫をするのは、こうした組織の本質がテロリストであるという動かぬ証拠であり、イエメンの人々にとって何も新しいことではない。重要なのは、このテロ組織がどんな活動をしているか、どれだけ基本的な国際法や国際協定を無視しているか、世界が理解することだ」と同氏は4日、アラブニュースに話した。
ムバラク外相の発言と時を同じくして、アデンを拠点とする運輸省は外国の海運会社に対し、フーシ派がイエメンの石油の輸送を停止するよう要求しても事業を継続するよう要請した。
3日、イエメンで事業活動を行っている海運会社の代理業者に手紙が送られた。運輸省海事局はその手紙に、代理業者は政府が支配する港からイエメンの石油やガス、鉱物を輸出し続けるべきであり、フーシ派の要求や脅迫に従ってはならないと書いていた。
「覚書や回状は、アデンの海事総局長が発行したものでなければ検討されない」とイエメン政府の海事局が手紙に書いていたのをアラブニュースが確認した。
イエメン政府による要請の前日、フーシ派は燃料運搬船の運営会社に、政府支配地域からの石油・鉱物の輸送を停止するよう正式に命じた。フーシ派は、この要求を無視すれば運営会社の船舶を標的にすると脅迫している。
2日、国連が仲介した停戦の期限が切れる数時間前に、フーシ派のアブドル・ワハブ・ヤフヤ・アル・デュラ運輸相は手紙を送った。その手紙は燃料運搬船の運営会社に、午後6時までにイエメンの石油などの天然資源の輸送を停止するよう求めるものだった。運営会社はイエメンの資源を略奪しているとして非難されていた。
「標準的な手続きに違反する航行活動は、国益を損なう違法行為として扱われる。そして我々はそちらに違反の全責任を負わせる」とフーシ派のアル・デュラ運輸相は手紙に書いていた。これもアラブニュースによって確認された。
フーシ派は国連が仲介した停戦の延長を拒否し、マアリブ、タイズ、ダーリウで積極的な軍事活動を再開している。
フーシ派は「イエメン政府がフーシ派支配地域の公務員全員に給与を支払い、サヌア空港を再開し、ホデイダ港を通過する燃料運搬船のいわゆる移動制限を解除しなければ、政府支配地域に停泊している燃料運搬船を標的にしてイエメン政府から資金源を奪う」と脅迫した。
フーシ派はタイズの交通の再開を拒んでいる。これも停戦を維持しようとする努力の妨げになっている。
フーシ派は停戦中にホデイダ港を通過する燃料運搬船から得た数百万ドルを使ってフーシ派支配地域の公務員に給与を支払うべきだ、とイエメン政府は主張している。
イエメンのサイード・アル・シュマシ石油相は先日、アル・ガド・ムシュレク・テレビに対し、イエメンが2カ月ごとに油田から輸出している原油の量は、南東部ハドラマウト県からは200万バレル、南部シャブワ州からは60万バレルだと述べた。
ハドラマウト県にあるダバ石油ターミナルは、国際市場に輸出されるイエメンの原油の大半を取り扱っている。