上川陽子外相は7日午後、先進7カ国(G7)外相会合の開催に合わせ、ブリンケン米国務長官と外務省で会談した。イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が中東地域全体に波及するのを防ぐため、外交努力を継続することで一致。上川氏は「イスラエル、パレスチナ問題に対する米国の外交努力を評価するとともに最大限支持する」と表明した。
上川氏は「国際社会がさまざまな課題に直面する今こそ日米の固い結束が重要だ」と強調。ブリンケン氏は「協力関係を一層強化すべく緊密に連携していきたい」と応じた。両氏は東・南シナ海で覇権主義的な動きを強める中国や、ロシアによるウクライナ侵攻に対する連携も申し合わせた。
ブリンケン氏は首相官邸で岸田文雄首相とも面会した。首相はパレスチナ情勢に関し「バイデン米政権のリーダーシップおよび外交努力を高く評価する」と述べ、「(パレスチナ自治区)ガザの人道状況の改善と(戦闘の)人道的休止の実現に向け米国とも連携して外交努力を尽くしていく」と伝えた。
上川氏はカナダのジョリー外相とも会談した。
時事通信