
ハノイ:23日、ベトナム外務省の報道官は、日越の関係強化に向けた協議のため、ベトナムのヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席が来週日本を訪問すると発表した。
両国のより緊密な関係は、中国と西側諸国との間の貿易摩擦の中で、グローバル・サプライ・チェーンにおける重要なパイプ役としてのベトナムの戦略的な役割を明確にするものである。
日本との関係強化は、9月にかつての敵国同士が半導体や重要鉱物を含む複数の協力協定に調印した、米国との歴史的な関係強化に続くものとなる。
またこれに続いて、中国の習近平国家主席がハノイを訪問する可能性もある。関係筋や外交筋によれば、習近平国家主席が12月にベトナムを訪問し、両国が共通の目標を共有していることを示す共同声明に合意する可能性があるという。
来週月曜日から木曜日までのトゥオン国家主席の日本訪問は、国家主席に就任して初めてのことであり、アジア諸国との関係樹立50周年の祝賀行事と重なる。
ベトナムは日本を、中国、ロシア、韓国、インド、米国よりも一段下の戦略的パートナーに分類している。
日本はベトナムにとって第3位の対外投資国であり、第4位の貿易相手国である。
キヤノン、ホンダ、パナソニック、ブリヂストンなど、日本の多国籍企業が東南アジアの製造拠点に大きな工場を構えている。
外交筋によれば、協力協定の可能性について当局者間で協議を進めながら、外交関係の発展の可能性についての話し合いが数ヶ月間続けられてきたという。
両国の関係発展について発表されるタイミングは、トゥオン国家主席の訪問中になるか、もしくはそれ以降になるか定かではない。
「今回の訪問は、貿易、投資、経済における両国関係の深化に貢献するだろう」
ベトナム外務省の報道官は記者会見で、発展の可能性についてのコメントを避けた。
ロイター