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能登半島地震:がれきの下から90代女性を5日ぶり救出

現地の元日に発生したマグニチュード7.5の地震とその余震により、少なくとも126人が死亡した。犠牲者数が増えることは確実だ。(File/AFP)
現地の元日に発生したマグニチュード7.5の地震とその余震により、少なくとも126人が死亡した。犠牲者数が増えることは確実だ。(File/AFP)
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07 Jan 2024 06:01:32 GMT9
07 Jan 2024 06:01:32 GMT9
  • 本震と余震により多くの建物が倒壊したほか、大規模火災と高さ1メートル以上の津波が発生した

珠洲:日本の中部地方を襲った大地震により、5日間にわたってがれきの下に閉じ込められていた90代女性が奇跡的に救出された。だが、雪と嵐により7日の救援活動は難航が予想される。

現地の元日に発生したマグニチュード7.5の地震とその余震により、少なくとも126人が死亡した。当局によれば依然222人が行方不明となっており、犠牲者数が増えることは確実だ。

本震と余震により多くの建物が倒壊したほか、大規模火災と高さ1メートル以上の津波が発生した。

生存者が発見される確率は通常、震災発生から3日を過ぎるときわめて小さくなる。

だが、この高齢女性は珠洲市の倒壊した住宅のがれきの下で5日間を生き延び、6日に救出された。

女性は治療のため病院に搬送されたが、質問に明瞭に答えていると、公共放送局のNHKは伝えた。

現地メディアが公開した警察撮影動画には、救助隊が女性に「がんばって!」と呼びかける様子が収められている。

雨が降りしきる中、救助隊は「大丈夫ですよ!」「よくがんばった!」と声をかけた。

警視庁はAFPの取材に対し、警視庁と福岡県警の警察官が救出活動を実施したと明かしたものの、それ以上の詳細は伏せた。

1日の震災に見舞われた能登半島では、多くの自治体が道路の寸断により孤立しており、さらに推定1000カ所以上の土砂崩れによって救援物資の輸送が妨げられている。

本州の日本海側に位置する能登半島では7日、冷たい雨が雪に変わるとの予報となっている。

困難な救出活動

数千人の警察、自衛隊、その他の救助隊員による救出活動は、悪天候によりさらに難航するおそれがある。

一部地域では救援物資の到達の遅れに加え、断水や停電も発生しており、366カ所の公営避難所に身を寄せる3万人以上の人々(6日時点)の生活状況も悪化する可能性がある。

「がれきの下の被災者の救出、および孤立集落への到達が最優先だ」と、7日にNHKのインタビューに応じた岸田文雄首相は語った。

自衛隊は小グループを組み、徒歩で孤立集落に向かっていると、首相は説明した。

日本政府はまた、「警察と消防のヘリコプターを投入し、空からの到達をはかっている」と、首相は述べた。

「こうした活動と並行して、避難所の生活環境、被災者の健康状態の改善に努める必要がある」と、避難生活の長期化する可能性を念頭に首相は語った。

穴水町では、オレンジや青の防水服を着た救助隊員が、倒れた電柱の下からブルーシートにくるまれた土砂崩れの犠牲者の遺体を運び出す様子が見られた。

広範囲が被害を受けた輪島市では、ある神社の鳥居が変わらず立ち続けているが、そこから見える光景は折れた木材や倒れた柱といった惨状を呈している。

日本では毎年数百回が発生するが、ほとんどは被害をもたらさない。40年以上にわたり厳守される建築規制のおかげだ。

だが、能登半島のように急速に高齢化が進む地方では、老朽化した建物が少なくない。

日本は2011年に未曾有の大震災と津波に襲われた際、約1万8500人の死者・行方不明者を出し、さらに福島原子力発電所の大事故が発生した。

AFP

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