
上川陽子外相は12日の閣議で、2023年版開発協力白書を報告した。白書は「世界のどこかで起きた危機は、必ずしも『対岸の火事』ではない。地域の安定化やグローバルな課題に対応する政府開発援助(ODA)は不可欠な貢献だ」と記し、ロシアの侵攻を受けるウクライナなどへの支援を訴えた。
22年のODA実績は、約174億9994万ドル(約2兆3000億円)。経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)の中で、前年に引き続き米国、ドイツに次ぐ3位だった。
ODA実績を対国民総所得(GNI)比で見ると0.39%。国連は各国のODA供与の目標としてGNI比0.7%を掲げている。
時事通信