
上川陽子外相は15日の記者会見で、パレスチナ自治区ガザの人道状況を改善するため、地中海の島国キプロスから海路で支援物資を搬入する「海上回廊」に日本も参加すると表明した。食料、医薬品、衛生用品の供与などを想定しており、関係国との調整を急ぐ考えだ。
海上回廊はキプロス、米国、アラブ首長国連邦(UAE)が中心となって進めている取り組みで、12日から実施されている。
上川氏は陸上の物流について「厳しい国境の制約がある」と指摘。「それを補う形で海上からできるだけ速やかに現場へ届けていく試みを検討している。スピード感を持って取り組みたい」と説明した。
時事通信