【ワルシャワ時事】ポーランドを訪問した林芳正外相は2日(日本時間同)、ロシアの侵攻が続くウクライナから逃れた人々が滞在するワルシャワ市内の避難民施設を視察した。避難民の置かれた現状を把握し、今後の支援策に生かす方針だ。
ウクライナと国境を接するポーランドには、1日時点で240万人を超える避難民が逃れている。親族ら身寄りがない人の多くはワルシャワなどの大都市に集まっており、この施設では常に1000~2000人が生活を送る。
林氏は中谷元・首相補佐官らとともに、簡易ベッドが所狭しと並ぶ施設内を見て回り、関係者に「何が一番足りないか」などと質問。避難民とも直接言葉を交わした。
林氏はこの後、国際機関やNGOの関係者と支援の在り方をめぐり意見交換した。
また、同国の戦死者を追悼するため、ワルシャワ市内の「無名戦士の墓」を訪れ、献花した。
3日は、ウクライナとの国境地帯を視察するほか、南東部ジェシュフに開設した日本政府の連絡事務所を訪れ、ウクライナ在留邦人の支援などに当たる職員を激励する。滞在中、ポーランド政府要人との会談も予定している。
JIJI Press