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エジプト、ガザ停戦に向けた新たな外交的働きかけで重要な役割を担う

イスラエルによるガザへの砲撃で、3万4千人以上のパレスチナ人が死亡。(ロイター)
イスラエルによるガザへの砲撃で、3万4千人以上のパレスチナ人が死亡。(ロイター)
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27 Apr 2024 01:04:45 GMT9
27 Apr 2024 01:04:45 GMT9

アラブニュース

カイロ: ガザ紛争の停戦とハマスが拘束しているイスラエル人人質の解放を求める新たな外交的働きかけが行なわれるなか、エジプトの高官代表団が金曜日にイスラエルを訪れ、会談を行なった。

今回の訪問は、木曜日にイスラエル陸軍のヘルツィ・ハレビ中将と国内情報機関シン・ベトのロネン・バー代表がカイロを訪問したのに続くものである。

イスラエルの政府関係者は、カタールが主導した以前の調停努力が決裂した後、今回の動きを「エジプトが協議を再開させようとしている」と評した。彼らはエジプト代表団に対し、イスラエルは南部の都市ラファへの侵攻を進める前に、人質交渉に「最後のチャンス」を与える用意があると伝えた。

「イスラエルはエジプトに対し、ラファでの作戦準備に真剣であり、ハマスに足を引っ張らせるつもりはないと伝えた」とある政府関係者は語った。

エジプトは、イスラエルによるラファへの攻撃が長期化し、戦争が続けばガザからパレスチナ難民が流入する可能性を懸念しており、交渉にますます積極的な役割を果たすようになっている。

「エジプトは、この件に関して本当に主導権を握っている。エジプトは、ラファでの作戦を懸念しているため、進展を望んでいるのです」

イスラエルは、ハマスの指導者を自国領土から追放する、あるいは彼らの財政を抑制するというイスラエルの要求に応じることができなかったため、主要な仲介役としてカタールを見限る傾向が強まっているという。

「カタールはまだ関与しているが、その能力は低い。ハマスの追放や銀行口座の閉鎖さえも、彼らが実現できなかったことは誰の目にも明らかだ」

ハマス当局者は、エジプトと並んでカタールを重要な仲介役と考えていると述べた。

ホワイトハウスのジェイク・サリバン国家安全保障顧問は、協議に新たな勢いがあると述べた。

「この人質交渉に新たな息吹があるかについて?あると思う」

新しい提案はなし

匿名を条件にある政府関係者は、イスラエルは、ハマスが以前議論していた40人の人質の代わりに33人の人質を解放するという限定的な停戦を検討する用意はあるが、新しい提案はないと述べた。

「現在、イスラエルとハマスの間で人質交渉は行われておらず、イスラエルからの新たな提案もない。あるのは、エジプトが人質33人(女性、高齢者、病弱者)の解放を伴うエジプト提案で協議を再開しようとしていることだ」

イスラエルメディアの報道によると、イスラエル情報当局は、ハマスや他のパレスチナ武装勢力にいまだ拘束されている合計133人の人質のうち、33人の女性、高齢者、病気の人質がガザに生存したまま残されていると考えている。

停戦がいつまで続くかについては決定されていないが、もしそのような交換が合意された場合、戦闘の一時停止は「間違いなく6週間未満」になるだろう、と当局者は述べた。

エジプト代表団の訪問は、アメリカと他の17カ国が、ガザの危機を終わらせる道筋として、ハマスに人質を全員解放するよう訴えた翌日に行われた。ハマス側は、国際的な圧力に屈しないことを誓った。

ハマス側は、「わが国民のニーズと権利を考慮したいかなるアイデアや提案も受け入れる」と述べた。しかし、イスラエルが拒否してきた原則的な要求に固執し、声明が恒久的な停戦とイスラエル軍のガザからの撤退を求めていないことを批判した。

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