土曜日にアップデートされた情報は出所についての詳細な説明はないが、「ラマダン期間中やその前後は、例年、テロの脅威が高まる傾向がある」と注意喚起を促した。
在京のアラブ系、イスラム系の外交筋は、外務省の警告が自国に与える否定的なイメージに懸念を示した。
日本の外務省による声明には、過去のラマダン期間中に、「『イラク・レバントのイスラム国』が、世界中の戦闘員や支持者に対して攻撃を呼びかける声明を発出、実際に世界各地で多くのテロが発生した。特に本年は、昨年10月以降のイスラエル・パレスチナ情勢を受け、緊張が高まっていることに留意する必要がある」と記されている。
また、ラマダンとラマダン明けの祭り(Eid al-Fitr)は3月11日頃から4月12日頃まで行われ、この期間とその前後にテロの脅威が増加する傾向があるとしている。
とりわけ、「金曜日はイスラム教徒の集団礼拝日で、モスク等の宗教施設や群衆を狙ったテロや襲撃が行われることがある。本年は、3月15日、22日、29日、4月5日、12日が金曜日に当たる」と金曜日に注意するよう促した。
テロの標的になりやすい場所としては、「観光施設とその周辺、イベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパーマーケット、ナイトクラブ、映画館、公共交通機関等人が多く集まる施設、教会、モスク、シナゴーグ等の宗教関係施設、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)」などが挙げられている。
トラブル発生時のアドバイスとして以下のようなものがある:
爆発は「複数回発生する可能性があるため、爆発後に様子を見に行かない」
刃物を用いたテロでは、「犯人との距離を取る。周囲にある物を使って攻撃から身を守る」
イベント会場、空港等の屋内でのテロに関しては「出入口や非常口、避難の際の経路等についてあらかじめ入念に確認しておく」