岸田文雄首相は1日の参院決算委員会で、来週から予定する国賓待遇での米国訪問に関し、「緊密な連携を一層深め、強固な日米同盟を世界に示す上で、大変有意義なものになる」と意欲を示した。その上で、現地滞在中の11日に米議会の上下両院合同会議で演説すると明らかにした。公明党の三浦信祐氏への答弁。
日中関係については「地域と国際社会の平和と繁栄にとって重要な責任を有する大国同士だ」と強調。「首脳を含め、あらゆるレベルで意思疎通を重ね、建設的かつ安定的な関係構築を双方の努力で進めていく」と述べた。
立憲民主党の岸真紀子氏は、自衛隊でハラスメントによる懲戒処分が相次いでいると指摘した。首相は「ハラスメントは、自衛隊員相互の信頼を失わさせ、自衛隊の根幹を揺るがす決して許されない行為だ」と述べ、環境改善に取り組む考えを示した。
日本維新の会の石井苗子氏は、北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向けて訪朝する考えがあるか質問。首相は「首脳会談を実現するべく、私直轄のハイレベル協議を進めていく考えに変わりはない」と述べるにとどめた。
JIJI Press