最大震度6弱を観測した地震から一夜明けた18日午前、愛媛県などでは防災ヘリによる被害状況の確認作業が本格化した。各自治体によると、死者の報告はなく、愛媛・高知・大分の3県では高齢者がベッドから転落するなどして計9人が軽傷を負った。
愛媛県によると、松山市などで6人が軽傷を負った。大分県では震度5弱の揺れとなった津久見市で80代男性が転倒して腕を負傷するなど2人が軽傷。高知県でも軽傷者が1人報告された。総務省消防庁によると、地震の発生地域で火災による被害報告はない。
愛媛県では落石により県道などの一部が通行止めとなった。高知県梼原町の町道では、落石と倒木が発生して5世帯10人が一時孤立したが、全員無事という。
震度6弱の揺れが起きた愛媛県愛南町の教育委員会によると、町内の小中学校で大きな被害は確認されていない。授業は通常通りで、この日実施された全国学力テストにも参加した。同町の平城小では、地震による寝不足で体調不良を訴える児童もいたが、山中広樹校長は「児童の体調をよく観察しながら授業を行っていきたい」と話した。
時事通信