ソウル:韓国の革新系野党「祖国革新党」のチョ国代表が13日、島根県の竹島(韓国名・独島)に上陸した。チョ氏は上陸後に声明を発表し、「独島は韓国の領土だ」と主張。日本との関係改善を進める尹錫悦政権について「歴代最悪の親日政権、売国政府だ」と批判した。
日本の総務省がLINEヤフーに対し、通信アプリ「LINE」の個人情報流出の原因となった韓国IT大手ネイバーとの関係見直しなどの検討を求める行政指導を行ったことに、韓国内では反発の声が上がっている。チョ氏はこの問題に関し、「韓国の国益と未来のために毅然(きぜん)と立ち向かわなければならない」と訴えた。
チョ氏は「政府がどの国の利益を保護しようとしているのか納得できず、野党の代表者として抗議するために独島を訪れた」と説明した。4月末には、革新系最大野党「共に民主党」の国会議員らも竹島に上陸している。
祖国革新党は4月の総選挙で、政権批判を前面に出し、12議席を獲得する躍進を遂げた。チョ氏は革新系の文在寅前政権で法相を務めたが、子供の不正入学など多数の疑惑を指摘され、1カ月で辞任した。
時事通信