
ソウル:ロシアのプーチン大統領は火曜日、核保有国である2国間の防衛関係を強化するための平壌訪問に先立ち、ウクライナにおけるモスクワの戦争を「断固として支持」する北朝鮮を称賛した。
プーチン氏は火曜日の夜、24年ぶりとなる孤立した国への訪問のために平壌に到着する予定だ。
ロシア国営メディアの画像によれば、「プーチン大統領を熱烈歓迎する!」と書かれたロシア指導者の笑顔の写真が入った巨大な横断幕が、ロシア国旗とともに平壌中の街灯に掲げられていた。
モスクワと平壌は、第二次世界大戦後の北朝鮮建国以来の同盟国であり、2022年にロシアがウクライナに侵攻して西側諸国がプーチン氏を国際的に孤立させて以来、さらに接近している。
米国とその同盟国は、北朝鮮がロシアにウクライナで使用する弾道ミサイルなど、必要とされる武器を供給していると非難している。
北はロシアへの軍備供与を否定しているが、今回の訪朝に先立ち、プーチン氏は金正恩政権が戦争に協力してくれたことに感謝した。
「我々は、北朝鮮がウクライナで行われているロシアの特別軍事作戦をしっかりと支援していることを高く評価している」と、プーチン氏は火曜日に平壌の国営メディアが掲載した記事に書いている。
ロシアと北朝鮮は「現在、多面的なパートナーシップを積極的に発展させている」とプーチン氏は書いている。
両国とも国連の制裁を受けており、平壌は2006年から禁止されている核・弾道ミサイル開発について、モスクワはウクライナ侵攻について制裁を受けている。
プーチン氏は、北朝鮮が「米国の経済的圧力、挑発、恐喝、軍事的脅威が何十年も続いているにもかかわらず、非常に効果的に自国の利益を守っている」と称賛した。
彼はまた、モスクワと平壌が「国連で共通の路線と立場を維持している」と称賛した。
北朝鮮は、今回の訪問は二国間の関係が「日に日に強くなっている」ことを示すものであり、「両国の善隣協力関係の発展に新たな活力を与えるものだ」と述べたと、朝鮮中央通信は報じた。
北朝鮮は、ロシアへの武器供給疑惑を “ばかげたこと “と表現している。
しかし、国連の専門家たちが武器供与の疑惑を調査し始めた矢先の3月に、国連拒否権を行使して制裁違反の監視を事実上打ち切ったことについては、ロシアに感謝している。
米国は月曜日、韓国とウクライナに対する安全保障上の影響から、今回の訪問について「懸念」を表明した。
韓国とウクライナは、1950年から53年にかけての紛争以来、技術的には戦争状態にあり、両者を隔てる国境線は世界で最も厳重に要塞化されている。
「北朝鮮の弾道ミサイルが今もウクライナの標的を攻撃するために使用されていることは承知しており、朝鮮半島の安全保障に影響を与えかねない相互関係がある」と、国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は記者団に語った。
こうした安全保障上の懸念を強調するように、韓国軍は火曜日に一時的に国境を越えた北の兵士に発砲し、その後撤退したと発表した。
韓国軍は、北朝鮮兵士が国境を固める際に誤って越境したと考えているが、地雷を爆発させて負傷した兵士もいると述べた。
NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、プーチンの今回の訪問は、彼がいかに権威主義的指導者に「依存しているか」を示していると述べた。
「彼らの最も親しい友人であり、ロシアの戦争努力(侵略戦争)の最大の支持者は、北朝鮮、イラン、中国である」とストルテンベルグ事務総長は語った。
ウクライナのドミトロ・クレバ外相は、キエフへの武器供給を増やすことで、プーチンと金氏の「孤独な仲」に対抗するよう国際社会に求めた。
「これに対応する最善の方法は、ウクライナの公正で永続的な平和のための外交連合軍を強化し続け、ウクライナにより多くのパトリオットと弾薬を供給することだ」とクレバ外相は述べた。
専門家によれば、北朝鮮は核、ミサイル、人工衛星、原子力潜水艦計画を進めるため、ハイエンドの軍事技術を熱望しているという。
クレムリンのユーリ・ウシャコフ補佐官は、両首脳は「安全保障問題」での協力について概説する「包括的戦略的パートナーシップ条約」に署名する可能性があると述べたと、国営ロシア通信は報じた。
ランド・コーポレーションのブルース・ベネット上級国防アナリストは聯合ニュースに、「北朝鮮はロシアに対し、ウクライナでのロシアの作戦を支援するため、大砲、多連装ロケットランチャー用誘導ロケット、短距離ミサイルの継続的な供給を約束する可能性がある」と語った。
その見返りとして、「ロシアは様々な先端技術を提供すること」、さらに「ロシア産の石油と食料品、そしてハードカレンシーの実質的な供給」を求めている、とベネット氏は語った。
AFP