
洋上風力発電事業を巡る汚職事件で、東京地裁は20日、受託収賄と詐欺の罪で起訴された衆院議員秋本真利被告(48)の保釈を認める決定をした。検察側は決定を不服として準抗告したが、棄却された。保釈保証金2000万円は現金で即日納付され、秋本被告は勾留先の東京拘置所から保釈された。
秋本被告が身柄拘束を解かれるのは昨年9月7日の逮捕以来、9カ月ぶり。午後10時10分ごろに姿を見せると、迎えの車に乗り込み、拘置所を後にした。関係者によると、起訴内容を否認しているという。
起訴状などによると、秋本被告は2019年2月以降、「日本風力開発」(東京)前社長の塚脇正幸被告(64)=贈賄罪で在宅起訴=から同社に有利な国会質問を複数回依頼され、昨年6月ごろまでに総額約7200万円の賄賂を受領。また、知人の会社が申請した国の新型コロナウイルス対策の持続化給付金200万円を不正に受給したとされる。
時事通信