東京:東京電力(TEPCO)は水曜日、福島第一原発からALPS(多核種除去設備)で処理した水を再び太平洋に放出した。
TEPCOは、ALPSが汚染された水をほとんどの放射性物質から「浄化」し、海に放出しても安全だとしている。
「6月に測定・確認施設で採取したサンプルの分析結果が、外部機関による分析も含め、政府の規制基準を満たしていることを確認した」とTEPCOは述べた。
放出中、TEPCOは毎日海水管からサンプルを採取し、トリチウム濃度を測定してトリチウムが適切に希釈されていることを確認した。
「その結果、分析値が計算された濃度とほぼ同等であり、1リットルあたり1,500ベクレル以下であることを確認した。海水については、トリチウム濃度を迅速に得るために検出限界を約10ベクレル/リットルに引き上げて定期的に分析している。その結果、分析値が放出停止レベル(700ベクレル/リットル)および調査レベル(350ベクレル/リットル)を下回っていることを確認した」とTEPCOは述べた。
TEPCOは、今年度に7回の放出を計画しており、年間約54,600立方メートルの処理水と年間約14兆ベクレルのトリチウム放出量を予定している。
「今後も、ALPS処理水の安全かつ安定した放出を確保するために警戒を続ける」と同社は述べた。
日本国内外の一部の政府は放出に懸念を示している。Friends of the Earth Japanは、トリチウムだけでなく、セシウム-134、セシウム-137、ストロンチウム-90、ヨウ素-129などの放射性物質も水中に残っていると主張している。
昨年、同団体は「TEPCOは当初、ALPS処理によりトリチウム以外のすべての放射性物質が除去され、処理水の濃度が規制基準を満たしていると述べた。しかし、2018年に共同通信によってトリチウム以外の残留核種の最初の証拠が報告された。放射性物質は中央管理され、環境に放出されるべきではない。私たちは海洋への放出に反対し、その決定を撤回するよう求める」と述べた。