東京:アフリカ開発会議(TICAD)の準備会合は、アルジェリア代表とモロッコ代表の口論が勃発し、金曜日に中断を余儀なくされた。
問題となっていたのは、日本がサハラウィ共和国を承認していないにもかかわらず、サハラウィ共和国代表のラミン・バーリ大使が会議に参加したことであった。
ソーシャルメディアに流されたビデオによると、モロッコ代表団のメンバーがバーリ大使の前に置かれたサハラウィ共和国のネームプレートを外そうとしていた。
アルジェリア代表団のメンバーがモロッコ代表の行動を阻止するためにその場に駆けつけ、両者は押し合いへしあいになり、地面に倒れ込んだ。
そして「セッションを中断する者は退席してもらう 」と代表団に告げる議長の声が聞こえた。
外交筋がアラブニュース・ジャパンに語ったところによると、日本はサハラウィ共和国を称する団体を承認していないため、モロッコはサハラウィの代表を参加させないよう主催者に要請したという。
しかし、アルジェリアと南アフリカを中心とするアフリカ連合の一部の国々はサハラウィ共和国を承認している。
サハラ砂漠をめぐるアルジェリアとモロッコの紛争は、土曜日に始まり日曜日に終わるTICAD外相会議に影を落とすと予想されている。
日本はこの紛争に巻き込まれ、アルジェリアと南アフリカからの強い圧力で、モロッコの西サハラ支配に反対する独立運動、ポリサリオ戦線のTICAD会議出席を認めることにした。
モロッコの抗議は、今のところ日本側には耳に入っていない、と情報筋は言う。
日本の高官は火曜日、日本政府がポリサリオ代表を会議に出席させるつもりなのかどうか、明言を避けた。
サハラウィとアルジェリアの活動家たちは、「暴力に反対し、ラミン・バーリ北アフリカ地域総領事との連帯を求めるキャンペーン」を開始した。
バーリ大使の国籍や入国したパスポートは明らかになっていない。