自民党安倍派の裏金事件を巡り、同党を離党した塩谷立・元総務会長(74)=衆院比例代表東海ブロック=は、次期衆院選に立候補しない意向を固めた。複数の関係者が4日、明らかにした。10日に地元の浜松市で支援者らに説明した後、正式に表明する見通しだ。
塩谷氏は衆院当選10回。官房副長官や文部科学相、党選対委員長なども歴任した。
安倍派(解散決定)では安倍晋三元首相死去後の2023年8月に座長に就任。政治資金パーティー裏金事件で派トップとしての責任を問われ、今年4月に離党勧告の処分を受けた。自身も還流分の政治資金収支報告書への不記載(234万円)があった。
処分を不服として再審査を請求したが却下され、同月中に離党。当初は次期衆院選への出馬を目指す意向を示していた。
時事通信