東京:日本の被災した福島原発の運営会社は火曜日、新たな技術的問題により、高濃度放射能物質のサンプル取り出し作業を中断したと発表した。
2011年の大津波で被災した同発電所内の推定880トンの高濃度放射能燃料とデブリの取り出しは、依然として廃炉に向けた最も困難な作業である。
内部の放射線レベルは人間が立ち入るには高すぎるため、今月初め、技術者たちは小さなサンプルを採取しようと伸縮式の装置を挿入し始めた。
しかし、東京電力(TEPCO)は火曜日、装置に取り付けた遠隔カメラが制御センターに画像を送信していないことに気づき、作業を中断せざるを得なかった。
東京電力の的場達也報道担当者はAFPに対し、「問題の原因を調査中だ」と述べた。
「再開するには、トラブルの原因を突き止めなければならない」と彼は述べた。
東京電力は当初、8月22日に開始し、分析用の3グラム(0.1オンス)のサンプルを採取することを目指していたが、技術的な問題により延期されていた。
福島の6基の原子炉のうち3基が、記録的な大地震による津波で施設が水没したことによりメルトダウンを起こし、世界最悪の原子力事故となった。
日本は昨年、大惨事以来たまった原子炉冷却水(オリンピック用競泳プール540杯分)の一部を太平洋に放出する作業を開始した。
しかし、中国とロシアは日本の水産物の輸入を禁止した。東京は、放出は安全だと主張しているが、この見解は国連原子力機関も支持している。
東京電力は福島産の食品を宣伝する取り組みの一環として、今月、ロンドンの高級百貨店ハロッズで福島産の桃の販売を開始した。
AFP