北京:東京の当局者は木曜日、前日襲われた中国南部の日本人学校に通う10歳の日本人学生が死亡したと発表し、北京に刺傷事件の詳細を明らかにし、再発防止策を講じるよう求めた。容疑者は拘束されている。
日本の外務大臣、上川陽子は、お悔やみの意を表し、1930年代の日本による中国侵略開始の記念日を控え、安全確保を要請していたにもかかわらず、学生が亡くなったことは「極めて遺憾」と述べた。
上川大臣は、中国にある日本人学校に対しても安全対策の見直しを指示したと述べ、中国に対しては、事件の詳細を明らかにし、同様の事件が再び起こらないよう最大限の努力をするよう求めた。
外務省報道官の林建氏は定例記者会見で、この学生は深セン日本人学校の門から約200メートル(220ヤード)離れた場所で男に刺されたと述べた。
「犯人は現場で逮捕された。この事件は現在もさらに詳しく捜査中である」と林氏は述べた。
深セン市で発生したこの事件の動機は、現時点では明らかになっていない。
日本大使館は中国在住の日本人に対して、ここ数か月のナイフによる襲撃事件を挙げ、注意を呼びかけるとともに、警戒と予防措置を取るよう警告するメールを送った。深センを管轄する広州の日本領事館は、このような事件を防ぐための対策を呼びかけた。
6月24日には、中国南東部の蘇州市の日本人学校のスクールバスの停留所で起きたナイフによる襲撃事件で、襲撃犯を止めようとした中国人男性が死亡し、日本人女性とその子供が負傷した。
6月初旬には、中国人が中国東北部の吉林省にある公園で、米国の大学講師4人と、仲裁に入った中国人を刺す事件も発生している。コーネル大学の講師4人は、北華大学で教鞭をとっていた。4人のけがは重傷ではない。
AP通信