
河野太郎防衛相は13日、インターネットを通じて行った内外情勢調査会の講演で、防衛省・自衛隊内での新型コロナウイルス感染防止対策として、感染者との濃厚接触の有無を追跡できるスマホアプリの導入を検討していることを明らかにした。
集団生活する自衛隊はクラスター(感染者集団)が発生しやすく、河野氏は「いかに早く(濃厚接触者を)見つけるかが大事だ」と強調、導入を急ぐ考えを示した。
アプリは、スマホのブルートゥース(無線通信)機能により、利用者の移動の履歴をチェック。感染者が判明した場合、一定距離で一定の時間をともにした人に通知が届く仕組み。
米IT大手アップルやグーグルも同様の技術を開発しており、欧州、アジア諸国でも導入が検討されているが、個人情報保護が課題。河野氏は、全地球測位システム(GPS)による位置情報の特定をしないため、利用者のプライバシーは保たれると主張した。
講演は、新型ウイルス感染拡大防止のため、会場に参加者を集めずウェブ中継の形式とした。
時事通信社