
NECは23日、ベトナムに輸出する地球観測衛星を製造すると発表した。政府の円借款を活用して地球観測衛星を日本企業が輸出する初のケースとなる。NECは、衛星管制センターをはじめ、地上システムの整備も担う。
ベトナム政府と衛星納入契約を交わした住友商事から約200億円で受注した。衛星の打ち上げは2023年の予定。日本の固体燃料ロケット「イプシロン」を利用して国内で打ち上げる方向で調整している。
製造する地球観測衛星「ロータスサット・ワン」は、曇天時や夜間でも高精細な地球の画像を撮影できるという。ベトナムでは豪雨による水害などが多発しており、自然災害の監視と予測、被害の低減などに活用される。
時事通信社