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駐日パレスチナ大使: トランプはパレスチナを知らない。世界は不動産ではない

パレスチナ駐日大使 ワリード・シアム氏(ANJ)
パレスチナ駐日大使 ワリード・シアム氏(ANJ)
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06 Feb 2025 01:02:47 GMT9
06 Feb 2025 01:02:47 GMT9

アラブニュースジャパン

東京 : ワリード・シアム駐日パレスチナ大使は、トランプ大統領がパレスチナ住民を追い出した後、ガザ地区を占領する意向を突然表明したことに対し、トランプ米大統領を痛烈に批判した。

「我々は、世界に平和をもたらしたいと主張するトランプ氏の政策と発言を非難する」と、シアム大使は水曜日に東京で行われたアラブニュースとのインタビューで語った。

シアム大使は、グリーンランドの所有、カナダ併合、パナマ運河奪還を主張し、そして今ガザを占領しようとしているアメリカ大統領トランプ氏の願いは、彼が世界で最も平和を望んでいない人物であることを明確に示していると述べた。

大使は、「世界はトランプ大統領の気まぐれに左右される不動産ではない。国と国との関係を規定する国際法がある。トランプ大統領による国際法の軽視は、将来アメリカを多くの問題にさらすことになるだろう」と警告した。

ガザ地区の240万人を追放し、エジプト、ヨルダン、シリア、さらには湾岸諸国といったアラブ諸国に移住させるよう求めるトランプ大統領の発言について、大使は、パレスチナ人の土地に対する権利と占領下で保護される権利を保証するジュネーブ条約と国連決議に言及し、占領者にも他の誰にも、国際協定によって保護されている彼らの土地を接収したり、強制的に立ち退かせたりする権利はないと強調した。

「トランプは、シオニストによるイスラエルの占領下で100年間苦しんできたパレスチナの人々を知らないのだと思う。何十万人ものパレスチナ人の殉教者を目の当たりにし、1947年、1948年、そしてそれ以降もシオニスト占領軍による虐殺を受け、70万人のパレスチナ人が地球の隅々まで散らばる難民となった」

「イスラエルはヨルダン川西岸地区、エルサレム、ガザを占領し、パレスチナの地からパレスチナ人を追放しようとしている。」

「イスラエルは今もなお、パレスチナ人に対する虐殺を続けている。にもかかわらず、パレスチナの人々は自分たちの土地に根を下ろし、先祖の土地にしっかりと根づいている。これは歴史的なパレスチナの土地であり、売買や交渉の対象ではない。私たちは自分たちの土地にいる。土地を持たない他の人々が我々の土地にやってきたのだ」

「私たちは全世界に、パレスチナ人は自分たちの土地に独立国家を持つ権利があり、パレスチナ人の血の最後の一滴まで、それをあきらめない、と言い続ける。私たちを追放したり、私たちを私たちの土地から根こそぎ奪うことのできる権力は世界には存在しない」

シアム大使は、アメリカの覇権主義と傲慢な政策を強く批判し、「アメリカが国際法なのではない。彼らは法の支配を尊重しなければならない。アメリカやアメリカ議会は、グローバル・リーダーシップやグローバル法を代表するものではない」と述べ、「我々はパレスチナの唯一の合法的な住民であり、他は非合法である。」と付け加え、世界中からパレスチナにやってきたユダヤ人に言及した。「これこそトランプが知らないことだ。彼はパレスチナの土地が何であるかを理解していないのだ」と語った。

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