
東京:石破茂首相は2025年大阪万博の当日入場券を導入すると発表した。
この決定は、大阪府の吉村洋文知事からの要請を受けたもので、知事はより多くの来場者を呼び込むため、より柔軟なチケットシステムを求めた。
人工島・夢洲(ゆめしま)で6ヶ月間開催される万博は、割引チケットが販売された当初は旺盛な需要があったにもかかわらず、売れ行きは苦戦している。
オンラインでの時間帯予約とユーザー登録が必要な複雑な事前予約システムが、個人購入者の足を遠のかせたと非難されている。
そのため、主催者は昨年、コンビニエンスストアで紙のチケットを販売した。
当日券の導入は、2025年度予算を成立させるために野党の支持を求める少数派政権である石破氏が、吉村氏の率いる日本革新党との関係を強化する努力を強調するものだ。
吉村氏はこの動きを歓迎したが、主催者の中には懐疑的な人もいた。時事通信によると、ある関係者は「これは吉村氏のパフォーマンスだと思う」と語ったという。
国民の関心の低さに対する懸念は根強い。三菱総合研究所が10月に行った調査によると、万博に行きたいという回答はわずか24%だった。