
東京:富士山の4つの主要コースに挑戦するハイカーは、この夏から4,000円(27ドル)の入山料を請求されることになる。
日本への記録的な外国人観光客の流入は、かつては平和な巡礼地であった日本最高峰の山が過密状態になることへの警戒心を呼び起こした。
富士山のある山梨県は昨年、活火山で最も人気のあるハイキングルート「吉田コース」の入山料2,000円(14ドル)と任意の寄付金を導入した。
富士山の雄大な斜面の安全性と環境破壊を懸念する関係者により、吉田コースでは1日の入山上限とオンライン予約も導入された。
吉田コースの料金は、今年の7月から9月の登山シーズンには2倍に引き上げられる。また、隣接する静岡県は月曜日に、これまで無料だった3つのコースの料金を4,000円とする法案を可決した。
新しい規制のおかげもあって、富士山に挑んだ登山者の数は、2023年の22万1322人から昨年は20万4316人に減少した。
静岡県職員の袖山奈津子氏はAFPの取材に対し、「20万人のハイカーというのは、まだ大きい」と語った。
「わずか2ヶ月強の間にこれだけの人が集まる山は、日本には他にない。そのため、安全を確保するために何らかの規制が必要なのです」と語った。
富士山は一年のほとんどを雪に覆われているが、夏のハイキングシーズンには、多くの人が日の出を見るために、夜通し急な岩だらけの斜面を登る。
この左右対称の山は、北斎の「大波」をはじめ、数え切れないほどの芸術作品に描かれてきた。最後に噴火したのは約300年前である。
AFP