
東京:世界貿易機関(WTO)事務局長は火曜日、石破茂首相と会談した際、世界の自由貿易は危機に瀕していると述べた。
世界貿易機関(WTO)のンゴジ・オコンジョ・イウェアラ事務局長は、ドナルド・トランプ米大統領が目まぐるしく変わる関税やその他の政策で世界の通商を混乱させる中、開かれた市場のチャンピオンとして日本に大きな期待を寄せていると石破氏に語った。
「貿易は今、非常に困難な時期に直面しており、困難である」と彼女は言った。「この危機を、我々が抱える課題を解決し、貿易における新しいトレンドを活用する機会として活用するよう努めるべきだ」
「日本は多国間貿易システムの擁護者として、WTOの維持、強化、改革を支援しなければならない」、と日本外務省は彼女の発言を引用した。
米国と中国が、交渉の時間を確保するため、最近の高率関税を90日間削減することで合意したと発表した翌日、両国の代表は会談した。
日本は、自動車、鉄鋼、アルミニウムを含むアメリカの関税引き上げに関して、トランプ政権とまだ合意に至っていない多くの国のひとつである。
WTOは過去数十年間、米国や他の主要経済国が貿易自由化を支持し、グローバル・サプライ・チェーン(その多くは中国を中心とする)の成長を促進する上で極めて重要な役割を果たした。
多くの保護貿易障壁を撤廃することで、米国は日本や中国、その他多くの国々の輸出製造拠点としての台頭を助けた。
2度目の大統領就任以来、トランプ大統領は米国の輸入を減らし、企業に米国内に工場を置くよう強制するため、より高い関税を優先しており、1期目に仕掛けた貿易戦争を倍増している。
両氏は、WTO加盟国が団結し、課題に対処するWTOの能力を回復させるべきだという点で合意した。
日本政府関係者によれば、オコンジョ=イワエラ氏は、多国間貿易システムを維持・強化するために日本とWTOの協力を強化するために来日したという。
また、岩屋毅外務大臣、加藤勝信財務大臣、武藤容治経済産業大臣とも会談する予定である。
AP