

北朝鮮は脱北者と韓国を非難するプロパガンダ・ビラを南部国境から飛ばす準備を着々と進めている、国営通信は土曜日に、二国間の緊張が高まり、韓国のビラ散布への最新の報復措置を伝えた。
怒りに満ちた全国の北朝鮮の人民は、体制批判のビラを山のように高く積み上げ、「対抗したビラの大規模散布の準備を積極的に進めている」と北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は伝える。
「すべての行動は適切な報いを受けるべきである。人が受けた屈辱は、自分でも経験して初めて如何に屈辱的か分かる」とKCNAは伝える。
北朝鮮は、国境を越えてビラを配布した脱北者を非難し、軍事行動を警告。火曜日には、脱北者と脱北者がビラを飛ばすのを止めなかった韓国に対する不快感を示すために南北共同連絡事務所を爆破した。]
南北対話を担当する韓国統一省は土曜日、ビラを散布するという北朝鮮の計画に対し、「非常に遺憾である」旨を表明、計画の即時停止を求めた。
脱北者団体が金曜日に語ったところでは、コメ、クスリ、フェイスマスクを詰めた何百ものペットボトルを、日曜日に国境近くの海に投げ入れて北朝鮮に送る計画は中止している。
1950-53年の朝鮮戦争は休戦協定をもって戦闘が終了したが、平和条約が交わされていないため、依然として法的には戦争状態にある北朝鮮と韓国は、何十年にもわたってビラによる中傷合戦を展開してきた。
韓国軍も以前は非武装地帯全体に反北チラシを飛ばしていたが、そうした行為は2010年を最後としている。
脱北者主導のいくつかの団体は、その後も定期的にビラの他に、食べ物、1ドル札、小型ラジオ、韓国のドラマやニュースを録画したUSBスティックを、通常は国境近くから気球で、または川沿いをボトルで送ってきた。
北朝鮮も、これまで韓国の体制批判ビラを気球で飛ばしている。北朝鮮からのビラを拾って届け出た韓国の人々は、以前は文房具を見返りとしてもらっていた。
ロイター