
東京:台船に載って東京湾に浮かぶ五輪シンボルは「メンテナンス」のためと称して木曜日に撤去されたが、当局によるとオリンピックを象徴するこのシンボルは来年の大会を迎えるために再設置されると言う。
東京オリンピックはコロナウイルス大流行のため1年間延期され、2021年7月23日に開幕する予定。その後8月24日にパラリンピックが続く。
「恒久的な撤去ではありません」と東京オリンピック組織委員会のスポークスマン、高谷正哲氏は今週述べた。「あくまでメンテナンスのための一時的撤去です」
このプロジェクトに取り組む東京都職員の柳清水篤史課長は、「このシンボルを通じて大会に興奮をもたらし、東京都と大会の魅力を伝えることを期待して、4カ月間のメンテナンス作業を経たのち再設置されます」と語った。
暖かい晴れた朝、五輪が載った台船は小さな引き船により係留域からえい航された。
組織委員会はオリンピックが来年行われると断言しているが、パンデミックの間それがどのように実現されるのかについては何の詳細も述べていない。
観客に関する詳細―はたまた無観客となるのか、そして15,400人のオリンピック選手およびパラリンピック選手の検疫・隔離の可能性、予想される人員削減のレベルなど、今後数カ月間は具体的な情報は期待できない。
日本のメディアは、主催者は数字を公表していないものの、延期により2〜60億ドルのコストが発生すると報じている。
この五輪シンボルは、今週開催され日曜に閉会式を迎えていたはずの大会の象徴として年初から湾に設置されていた。
同シンボルは高さ15.3メートル(約50フィート)、長さ32.6メートル(約100フィート)と、巨大なもの。
東京湾の同シンボルの設置場所は、トライアスロンとマラソンスイミングの会場となるお台場海浜公園であった。
会場は、海の向こうに東京のスカイラインと東京レインボーブリッジを見渡すテレビ向けの場所だ。
AP