
河野太郎防衛相は22日、米軍横田基地(東京都福生市など)を訪れ、シュナイダー在日米軍司令官と会談した。日本政府が陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の導入を断念したことを踏まえ、新たなミサイル防衛網の構築に向け日米が連携していくことで一致した。
河野氏はこの後、記者団に「北朝鮮のミサイルの脅威は厳然として残っている。情勢をどのように分析し対応するか、国家安全保障会議を含めしっかり検討していく」と語った。
両氏は新型コロナウイルス対策をめぐり日米の防衛当局間で協力していくことを確認。沖縄県・尖閣諸島周辺を含む東シナ海での中国の動向についても意見交換したとみられる。
会談に先立ち河野氏は、日本のミサイル防衛や対領空侵犯措置の司令塔で、横田基地内にある航空自衛隊航空総隊司令部を視察。隊員に対し、北朝鮮のミサイル技術向上や中国機への緊急発進(スクランブル)回数の高止まりに触れ、「責任感を持って任務に精励してほしい」と訓示した。
JIJI Press