

東京
「イスラム国」(IS)最高指導者、アブバクル・バグダディの死後もテロリズムは終わらないという懸念から、日本政府は、来年の東京五輪・パラリンピックに向けたテロ対策を強化する方針だ。
日曜日にドナルド・トランプ米大統領が発表したバグダディの死亡に言及し、「中東の平和と安定に向けた重要な一歩だと思います」と菅義偉内閣官房長官は月曜日の記者会見で語った。
トランプ大統領による発表を歓迎しつつも、菅長官は「過激主義との戦いが終わったわけではなく、ISが権力を取り戻し、過激主義が広がる事態を防ぐため、国際社会全体で努力していく必要がある」と述べた。
日本の外務省の高官は、バグダディは「ISの象徴」であり、彼の死は過激派グループに影響を与えるであろうと述べた。しかし、日本の当局者の間で一致している意見は、世界中で単独犯によるテロ攻撃が多数発生していることを考えると、テロは継続する可能性が高いということだ。
日本の防衛省の高官によると、バグダディの死が報復テロ攻撃のリスクを生み出したという。
日本政府は、来年7月から9月まで開催される東京五輪・パラリンピックの前および開催中のテロ攻撃に対し、警戒を一段と強化する方針だ。
2020年のオリンピックは「国際的に最も注目を集めるイベントです。ホスト国としてのセキュリティ責任を果たしたいと思います」と菅長官は語った。
時事通信