
広島県は金曜日、大規模なポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査を実施すると発表した。これは新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるのが目的で、他の多くの国に比べて検査の実施数がはるかに遅れている日本では珍しい試みとなる。
日本の西日本に位置する広島県は、人口120万人の広島市で80万人を対象にPCR検査を実施することを目指している。
対象となる80万人は、ウイルスの被害が最も大きかった4区の住民と通勤者が含まれている。
広島県は現在、東京都と他の10県で出されている非常事態宣言の対象にはなっていないが、広島市はここ数週間、COVID-19感染者の急増を食い止めるのに苦労している。
広島県の当局者は、ロイター通信に対し、「この規模の検査は(日本では)めったに見られないと思います」と語った。
「新型コロナウイルスは症状が出る2日前から感染力を持つと言われており、感染者の中には、必ずしも適切な時期に病院を受診しない人もいます。そのような人たちを把握して、さらなる感染を防ぎたいのです」と同氏は述べた。
同県は、今月中に検査が開始できるよう目指している。
オックスフォード大学と関係のある「Our World In Data」 によると、日本では1月12日までの1週間で、1,000人あたりの1日のPCR検査の実施件数は平均0.43件だった。諸外国と比較すると、英国では8.41件、米国では3.93件となっている。
NHKによると、国内での新型コロナウイルスの感染者数は約31万人で、死者数は4,340人となっている。
ロイター通信