
AP、リヤド
アル・ヒラルは土曜日にリヤドで行われるアジア・チャンピオンズリーグ決勝の第1レグで日本の浦和レッズとぶつかるだけではない。このサウジアラビアのクラブは東アジアのチームが優勢な状況を打開する必要もあるのだ。
この大陸内トーナメントは2005年以来、韓国、中国、日本、オーストラリアのチームが支配しており、1つを除く全てのタイトルを獲得してきた。トーナメントは決勝まで地理的に東アジアと西アジアに分けられており、西アジアがタイトルを獲得したのは、カタールのアル・サッドが勝利した2011年のみである。
サウジアラビア、イラン、シリア、アラブ首長国連邦など他の主要な西アジアの国も全て決勝まで行ったことがあるが、どこも2003年に立ち上げられたこのトーナメントで優勝したことはない。
地域的な劣勢に加え、このリヤドの強力なチームも過去5年で2回、決勝に進出したことがある。2つのレグ合わせて1-0でウェスタン・シドニー・ワンダラーズに負けた2014年と、合計得点2-1で土曜の敵の浦和に敗れた2017年だ。
アル・ヒラルにとって今回は3度目の正直になる可能性がある。特に、同チームにはトーナメント地区グループ最多得点選手がいるからだ。すでに10ゴールを上げているバフェティンビ・ゴミスである。
「以前に2回あったアジア・チャンピオンズリーグ決勝のチャンスで不運な結果だったことは知っていますが、今回は勝てる自信があります」と、2018年8月に約1,600万ドルと伝えられる移籍金でこのクラブと契約した元フランス系複数国籍保有者、ゴメスは言う。
2014年と2017年にアル・ヒラルはホームの試合で勝つことができず、それがチームの負担となった。元・リヨンとスウォンジー・シティのこのストライカーは、11月24日のリターンマッチのために日本の優位に立つことが極めて重要だと分かっている。
「最初の試合の始めからベストを尽くしてプレイし、トップを目指す必要があります」と、ゴメスは言う。「ゲームは私たちのホームスタジアムでは決まらず、最後のホイッスルが鳴るまで続きますが、良いスタートを切りたいと考えています」
2017年には浦和が勝っているにも関わらず、アル・ヒラルは本命として決勝のスタートを切る。この日本のチームは今シーズンのほとんどにおいて、ホームで苦戦してきた。
大陸チャンピオンに2度輝いたことのある浦和は、別のアジアの決勝に向けて進んできたものの、Jリーグでは降格の心配が続いた。
浦和はライバルのチームよりも2試合多く消化している段階で、降格ゾーンまでわずか5ポイントの余裕しかない。
レッズは国内での心配を忘れ、新記録となるチャンピオンズリーグ3回目のタイトルへと浦和を導くシュートを決めるスターストライカーを、自分たちのチームから出すつもりだ。
「もちろん、歴史を作りたいと思っています」と、決勝までの試合で8ゴールを上げているフォワードの興梠慎三は言う。「これはトップクラブを決める試合であり、チャンピオンがFIFAクラブワールドカップに出場します。それは全てのチームにとって大きな栄誉です」