
アラブニュース・ジャパン
東京:2月28日(現地時間同日)、スーダン共和国の首都ハルツームにおいて、服部孝駐スーダン共和国日本国大使と、スーダンのジブリール・イブラヒーム・ムハンマド・フェデール財務・経済計画大臣は、署名・交換済みの無償資金協力「コスティ市浄水場施設改善計画」について、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う工期延長等の事情から、贈与の限度額を40億8,700万円から43億2,800万円に変更する書簡を交換した。
スーダン南部の白ナイル州最大の人口を抱えるコスティ市は、南スーダンやダルフール地方からの避難民の流入により給水需要が増加している一方、既存浄水場は施設の老朽化が著しく、本件浄水場の機能向上が課題となっている。
この資金協力は、コスティ市において、浄水場施設の新設・改修及び機材調達を行うことにより、浄水能力及び施設運営能力の向上を図る。これにより、平均浄水量が23,700m3/日にほぼ倍増することで、給水環境が改善し、コスティ市を含む白ナイル州の基礎生活の向上に寄与することが期待される。
日本は2019年8月に開催したTICAD7において、生活の向上や経済成長の基盤となる人間の安全保障とSDGsの実現に向けて、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この計画は同表明を具体化するものとなる。