
アラブニュース・ジャパン
岩手県の鉄道会社である三陸鉄道は、2011年3月11日に発生した強い地震と津波を受けてクウェートが行った支援に感謝し、クウェートに敬意を表してデザインされた新しい列車の運行を開始した。この災害では線路や駅舎が被害を受けた。
クウェートが行った20億円(1,900万ドル)相当の資金援助により、三陸鉄道は8両の新造車両を購入した。
共同通信によると、三陸鉄道の中村一郎社長は「(クウェートから)運行再開に向けて大きな資金援助を受けた」と語った。
車両には日本語と英語で「ありがとうクウェート」と印字されたプレートが付いている。
プレートには、クウェートを象徴する3つの建物「クウェートタワーズ」のイメージも描かれている。
他にも、クウェートを象徴する要素を含む4種類のデザインがある。
共同通信によると、3月1日に宮古駅で行われた式典を受けてハサン・モハメッド・ザマーン駐日クウェート大使は運行開始に向けた思いやりのある言葉を贈り、災害の中で希望を表現することにおけるこの列車の役割を強調した。
「クウェート国家が支援をさせて頂いた三陸鉄道の再開10周年記念に岩手県三陸鉄道株式会社による式典に参加できましたことを大変光栄に思います。この支援は、2011年に東北地方を襲った地震と津波の惨状への対処を目的として、岩手県に加えて福島県と宮城県に対する支援として、クウェート国家から日本に供与させて頂いたものであります。日本の皆様は、不屈の精神、努力、より良い未来への切望により、これを見事に克服されました。この支援はまた、クウェート国家と日本国との友好関係を確固たるものにするものと考えております」とザマーン大使は述べた。
2011年に起きた地震の規模はマグニチュード9.1で、30フィート(約9メートル)の津波をもたらした。この災害で約2万2,000人が死亡・行方不明となっている。
日本の気象庁は、2月13日に発生したマグニチュード7.1の地震は、2011年に発生した地震の余震だと発表した。