
茂木敏充外相は23日夜、キャサリン・タイ米通商代表部(USTR)新代表とテレビ会議形式で会談した。両氏は、対中国政策で連携する方針を確認。中国による知的財産権侵害や国有企業への補助金など「市場歪曲(わいきょく)的な措置」を念頭に、日米が足並みをそろえ対抗する重要性を強調した。
経済安全保障の分野では、強靱(きょうじん)なサプライチェーン(供給網)の構築に向け、日米間で議論することでも一致した。
これに先立ち梶山弘志経済産業相もタイ氏と会談し、自由で公正な経済秩序の実現に向け協力していくことを確認した。タイ氏は代表に就任したばかりで、日本の閣僚と会談するのは初めて。
梶山氏との会談では、米国の反対によって上級委員会の委員が選出されず、機能不全に陥っている世界貿易機関(WTO)改革についても議論。日本、米国、欧州連合(EU)の貿易相会合などを通じ、協力していくことでも一致した。
JIJI Press