
AP通信、神戸(日本)
スペイン人ストライカーのダビド・ビジャは、日本のヴィッセル神戸で来年引退すると発表し、スペイン代表として最多得点記録を持つそのキャリアを終えることになった。
37歳のビジャは、昨年12月に神戸へ加入したが、1月のシーズン終了後に引退する意向であると話した。
「サッカーに引退させられる前に自分からサッカーを引退したほうがいい」集まったメディアに対しスペイン語でそう語った。「数年前から考えていました。33歳、34歳、35歳と年齢を重ねれば、試合であれ練習であれ、怪我で引退する時がいつ来てもおかしくありません。」
ビジャは2004~17年にスペイン代表として98試合に出場して59ゴールを記録し、5ゴールを奪った2010年ワールドカップではスペイン代表が初の優勝に輝いた。
スペイン代表がタイトルを手にした欧州選手権2008では4ゴールを記録。
神戸と契約する前には、バレンシア、バルセロナ、アトレティコ・マドリードでプレイし、その後ニューヨークシティFCで4シーズンを過ごし、MLSでは124試合に出場して80ゴールを記録した。
「たくさん考えて下した決断です」と語った。「サポートしてくれる方々、家族、キャリアをずっと共にしてきた皆さんと引退について話をしました。」
突然決めたことではないと、ビジャは何度も繰り返した。今シーズンは神戸で12ゴールを記録しており、苦境にあえぐチームとしては大きな得点源だ。だが、彼は引退の時期が近いことを悟っていたと話した。
日本の競技レベルについても質問されたビジャは、賞賛の言葉を口にした。
「Jリーグの競技レベルに驚きました」と答えた。「ここではベテラン選手だけでなく、若い選手たちも大きなポテンシャルを秘めています。もっと下を想像していた訳ではありません。トップリーグをイメージしていましたが、想像を超えていました。」
ビジャはまた、ニューヨークを本拠地とする新クラブ・クイーンズボロFCへ投資する意向であることも表明。クラブは今後、アメリカの2部リーグへ参加することになる。
「私がニューヨークにいる間、クイーンズはいつも私や家族に愛情を示してくれました。」とTwitter に投稿していた。彼は新たなプロチームを「設立するのが夢」であると話した。